金属アレルギーは完全に治すことが難しい病気です。
ただ、日々の生活で気をつけることによって症状を出さないようにすることができます。
まず、治療する際は金属を入れないようにしましょう。
歯科治療で詰め物や被せものに金属を使うと、アクセサリーのように簡単に取り外しすることができません。
外すとなると、その詰め物や被せ物を壊して外さなければいけないのです。
それなので、金属を使わない治療を選択しましょう。
保険診療では見た目のことは考えていないので自費診療となる場合がほとんどですが、自費診療の場合でも金属を使うもの、使わないものがあるので注意しましょう。
また、すでにお口の中に金属が入っている場合ですが、症状が出ている場合は検査などをして、該当するものであれば再治療を行いましょう。
また、保険診療で使われている金属は寿命があり、だいたい4〜5年と言われています。
治療したのがそれ以上前であれば劣化して錆びてしまっていたり、少しずつ形が変わってしまっていたりする恐れがあります。
錆びてしまっているのは金属イオンが出てしまっていて、身体の中に取り込んでいるということになります。
また、何十年も使っているとつけているセメントも劣化して、中で虫歯になっていたりすることもあるので注意が必要です。
それから、現在はほとんど行われていない治療ですが、昔歯科治療でアマルガム合金という材質が使われていました。
アマルガムには水銀が入っています。
水銀は溶け出しやすく、体内に蓄積してしまい、金属アレルギーになりやすくなってしまう材質です。
自分ではわからないと思いますが、もし歯科医院で指摘された場合は再治療をして取り除いたほうがいいでしょう。
金属でも種類によってはアレルギーの出にくい金属もあります。
例えば金は劣化や錆びにくい金属のため、お口の中にあってもイオン化せず金属アレルギーになりにくい金属です。
それから、インプラント治療で使われているチタンも身体に親和性のある金属で人工関節にも使われています。
ただこれらの材料は保険診療では扱っていないため自費診療となります。
また、アレルギーは出にくい材質ですが、絶対に出ないというわけではないということも理解しておきましょう。
一番は治療を行わないように、毎日のブラッシングをしっかり行い、定期的にクリーニングに行くことが大切です。
なるべく虫歯をつくらないように、治療しないようにすることを一番に考えましょう。
そして、金属アレルギーの方は体調によっても症状が出やすくなることもあります。
なるべく規則正しい生活を送り、睡眠をしっかり取って疲れをあまり残さないようにすることを心がけましょう。