予防歯科、という言葉を聞いたことはありますか？
コマーシャルなどでもよく使われるようになってきた言葉ですが、予防歯科はなぜ注目されているのでしょうか。
今回は、予防歯科について、経済的な負担の面からお話しします。
予防歯科とは、定期検診をすることで早期発見・早期治療しましょう、という考え方です。
早めに発見し治療することで、生涯自分の歯で健康に過ごすことができるように、というのが予防歯科の目標ですが、そのメリットは経済的な面でもいくつかあります。
歯科に行くとお金がかかる、と思っている方もいらっしゃると思いますが、そのイメージはおそらくむし歯の治療にかかる費用の影響が大きいのではないでしょうか。
むし歯は、小さいうちに治療すれば治療回数も費用も抑えることが可能です。
むし歯が大きくなるにつれ、治療も複雑になり、費用がかかりやすくなってきます。
予防歯科で定期的に検診していれば、むし歯が大きくなる前に治療できる可能性が高くなります。
これには歯を多く残せる、というメリットももちろんありますし、経済的な負担を抑えることにもなります。
むし歯は、小さいうちは痛みも出にくく、見た目にも分かりにくいです。
知らない間にむし歯を大きくしてしまわないように、定期的に検診を受けて予防しましょう！
さらに、予防歯科は、全身疾患の予防にも繋がることをご存知でしょうか。
おくちの中の細菌が増え血液中に入り込み、全身に流れると、循環器障害を起こすことが知られています。
脳卒中や糖尿病、肺炎などといった恐ろしい病気のリスクが増えてしまうのです。
これらの病にかかる医療費も、重症であればそれだけ多く必要になります。
全身疾患を予防することも、また経済的負担を抑えることといえるでしょう。
ご自身でのセルフケアには限界があり、完璧に歯垢を取り除くのは困難です。
予防歯科では、むし歯のチェックだけでなく、専門の器具で磨きをかけたり、ブラッシング指導をしたりして、むし歯や歯周病が悪化しづらい環境をつくっていきます。
定期検診は、年に数回通う程度で済みます。
長い目でみて、むし歯での治療コストや全身疾患でかかる医療費などと比べると、経済的負担を減らせるといえるのではないでしょうか。
なにより、健康な歯で楽しくお食事ができることは、お金では手に入れることのできないかけがえのないものです。
これからは予防歯科を意識して、歯科で検診を受けていきましょう！
